「高齢者」と「鬼滅の刃」
以前の介護施設や通所系サービスでは、レクリエーションと言えば体操や風船バレーをやったり、童謡や昔流行した歌をみんなで歌ったり、という所がほとんだだったと思います。
しかし今では、それぞれの事業所ごとで独自に考えた活動や、認知症ケア、リハビリの理論に基づいたプログラムを実施しているところも多くなっているのではないでしょうか?レクリエーションの目的も、以前は「楽しみを持ってもらう」ということがメインだったのが、現在では「心身機能の向上」「認知症予防」「コミュニケーションの機会を作る」など、多岐にわたっています。
それは、世の中に介護というものへのアプローチの仕方、認知症への科学的な根拠を持った研究の結果であったりが影響しているほか、戦後生まれのご利用者も増えてきており、ニーズが変化してきていたり、時代背景の変化が影響しているのでしょう!また、高齢者だけではなく、現役世代だったり子どもたちの生活の変化も関係していると思われます。
そして、ご利用者と話をしていても、一昔前と会話の内容とは全然違っているんです!
私は北海道なので、鉄板ネタは『日本ハムファイターズ』です。道内ではファイターズの試合は大体テレビ放送をしていますし、スポーツ新聞の一面もファイターズのことが多いため、昨日の試合の話などをすると、多くのご利用者は興味を持ってくれます。
「BIG BOSS!!」と言ったら、だいたい笑ってくれます。
ある日、通所サービスを利用をている、おばあちゃんと話していると、『鬼滅の刃』の話が出てきました。
『鬼滅の刃』といえば、大人気の漫画・アニメで、子どもたちの間では知らない子はいないでしょうし、大人でもファンは多くいますね。特に最近はテレビで新シリーズが始まったこともあって、より人気が高まっています。
そのおばあちゃんは、小学生のお孫さんが好きなようで、勧めらえてコミックも読んだらしいです。「最初は全然興味はなかったけど、孫と共通の話ができるからと思って読み始めたんだけど、すごく面白くて。まだまだ私も若いね」。
「禰豆子ちゃん可愛い!」って普通に話しているのをみると、(失礼ですが・・・)おばあちゃんが可愛く見えました。
「『呪術廻戦』って知ってますか?それも流行ってるんですよ?」と聞くと、「しゅじゅつ、かいてん?」
「あはは・・・まあ、そんな感じです」
施設に入所している高齢者でも、パソコンを使って株やFXをやったり、ブログを書いたりという方もいるようです。10数年前には考えることができなかった、高齢者像になってきています。
※↓このようなネットのことも、分かる高齢者が増えていくんでしょうね!
世代が変わると、サービスの内容や会話も変わらなければいけません!その変化を察知してサービス提供をすることが出来るかできないかで、「サービス事業所としての質」に大きな違いが出るんだろうなと日々思っています。
※「鬼滅の刃」グッツもたくさんあって、カッコいいですね!
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