もしも、堀江貴文さん(ホリエモン)が介護業界へ参入したら!
【介護もビジネスであるべき】
介護はもともと「奉仕の精神」から始まった歴史があります。
そのため「介護=ビジネス、お金を稼ぐ」という概念には乏しかったのです。
しかし、在宅で閉鎖的に家族介護を行っていたことが社会問題として取り扱われるようになり、社会全体で介護をしていかなければいけないと、2000年に介護保険制度が始まりました。
介護保険制度が始まったことにより、多くの他業種の企業が、この業界へ参入し、ようやく介護もビジネスという方向性に進みました。
しかし今でも、「介護でお金を儲けようなんて…」と考える人たちは、少なからずいるでしょう。少子高齢社会真っ只中の日本で、介護はビジネスである必要があります。そうでなければ介護の担い手となる人達は生まれませんし、家族介護の時代へと逆戻りしてしまいます。介護業界を盛り上げるためには、ビジネスである必要があるのです。
【堀江さんが介護業界へ参入したら】
そこで、実業家で数々のビジネスを成功させている堀江貴文さんが介護業界へ参入したら、どのようになるのかなと、何となく思いました。
堀江さんといえば、東京大学在学中に会社を設立し、のちにライブドアへ社名を変更、時価総額8千億円の企業へ成長させました。現在はスマホアプリのプロデュースや、YouTube・Twitterなどでの情報発信、有料メールマガジンの配信、オンラインサロンの開催など幅広い活躍をしています。ビジネス本も多く出版し、とても売れている方です。
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そんな堀江さんが介護業界へ参入したときに真っ先に取り組むのではないかと思うのが、介護業界が一番遅れている「情報発信」です。
私は最近、ブログやTwitterを始めたばかりですが、他の方の記事などを見ていると、個人単位では情報発信している人は多くいると感じました。しかし介護業界全体としての情報発信はすごく遅れていて、閉鎖的な業界です。
介護専門雑誌や新聞などがあったり、NHKの情報番組などで、介護のことが少しずつ特集されるような機会も出てきましたが、まだまだ一般の人がこの業界のことを掘り下げて耳にするという機会は少ないです。
堀江さんは情報発信能力、メディア戦略の力が優れていて、それは良くも悪くも取られることがあります。この「悪くも」という情報発信が、介護業界には必要なのかなと感じます。人は誰しも悪い部分は隠したがりますが、介護業界は特に悪い部分は極力表に出ないようにしてきました。
今の時代、良い部分も、そして「悪い部分」も情報発信をしていかなければいけません。
多分、堀江さんはイメージアップする情報を発信する前に、経営上の悪い部分の問題提起を世の中に広く発信すると思います。そのことで、自分の会社をマイナスからプラスに持っていく戦略を練るのかなと考えます。
今の時代、閉鎖的ではいけません。介護業界全体も事業所個々でも、社会全体へ情報発信をしていかなければ、他業種においていかれて、よい人材が集まりませんし、事業として成り立たなくなります。
また「多動力」という本の中で、「インターネット時代の到来によって、与えられた任務をコツコツとこなすことが評価される時代は終わった。今求めらえる人材は、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる『多動力』を持った人間だ」とあります。
介護業界はまさに、与えられた任務をコツコツこなす仕事です。堀江さんの考えが入ると、その概念を覆す業界になるのではないかなとも思います。
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天才の考えは、私のような凡人には想像がつきません。しかし、この業界の人たちが考えもしなかった経営戦略を生み出し、事業展開をしていくのかもしれません。