フィギュアスケート団体 メダル授与式中止!
メダル授与式の中止
昨日、北京オリンピックでの不可解な判定が続いていることについて、そのような疑惑や問題が起きてることは、オリンピックの精神オリンピズムとかけ離れている状態になっていて、とても残念な気持ちになるということを記事にしましたが、今日はさらに残念な気持ちになるニュースがありました。
フィギュアスケート団体のメダル授与式が、急遽中止になったことについてです。この種目では金メダルをROC(ロシアオリンピック委員会)、アメリカが銀メダル、そして日本が銅メダルを獲得している種目です。
IOCは定例会見で、「フィギュアスケート団体のメダル授与式が行われていないのはなぜか?」との記者からの質問に、「本日、国際スケート連盟と法的な協議が急遽必要になった」「これ以上は話せない。明確になった時点で追加発表をしたい。」と話をしたことにより、SNS上でもざわつきが起こりました。
様々な憶測
海外メディアの間では、ロシア代表チームの一人がドーピングテストで問題があったためではないかと報道をしています。もともとロシアは組織的なドーピングによる制裁措置で国家として出場をすることができず、選手は個人資格で出場しています。
果たしてこの状況であっても、ドーピングをしていたのでしょうか?もしそうであれば、ロシア選手は今後の個人資格での出場も、より制約される可能性もあるでしょう。
またSNS上では別の問題が原因ではないかと取り上げられています。それは羽生選手のSP直後のコメントで、「他のスケーターの穴が存在していて、ちょうど滑ってるときにガコッとはまっちゃって」とのコメントに対し、ネット上では犯人捜しをする羽生ファンが出てしまいました。羽生選手の直前に演技したロシア選手が犯人として扱われてしまい、このロシア選手のインスタには、殺害予告まで書き込まれる事態となってしまったことが原因ではとの噂まで起きています。
羽生選手はそのようなことは決して望んでいませんし、ファンを超えた愚かな行動です。
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オリンピズムはどこへ行ってしまった
連日、選手の活躍した姿と同様に、不可解判定や様々な問題が取り上げられています。
オリンピックはいつから変わってしまったのでしょうか?
出場する選手は一生に一度かもしれない中で、4年間の努力の成果を全力で出し切る場であり、視聴者や観衆は自国の選手のみならず、他国の選手も応援し感動を与えれれる場であったあずです。そして子どもたちは、オリンピックを観て、「いつか自分も出場したい」「金メダルを獲りたい」という、夢を与えてくれるものであったはずです。
オリンピックは文化や国籍を越えて、スポーツを通して理解しあうものです。
私が前回の平昌オリンピックで一番印象に残っているのは、スピードスケートの小平奈緒選手が、ライバルであり親友である韓国のイ・サンファ選手と、競技終了後に肩を寄せ合ったシーンです。何かと揉め事の多い、特にスポーツでは歴史的なことも持ち出して批判しあう両国ですが、その日韓の選手の見せた姿にはとても感動をしました。
私が子どもの頃、「オリンピックは出場することに意義がある」と言われていましたが、今のオリンピックはどこか形が変わってしまっています。
国家にとっては、自国の名誉のためのツールとなってしまっていますし、関係者は自分たちの利益のためになっていたり、出場する選手の中には、自分の名誉のために相手を出し抜く場面もあります。さらにSNSが主流になっている現代では、ファンの行き過ぎた行動も目立ちます。
北京オリンピックはまだ続きます。ぜひ本来のオリンピックの姿を取り戻し、世界中の人々に夢と感動を与えていただきたいと願っています。