間違いない「サ高住」「有料老人ホーム」の探し方!
高齢になり住み慣れた自宅での生活が段々と難しくなってくると、その後どのような場所で生活をしようかということを、本人もご家族も考える時がやってきます。
昔は自宅での生活が限界になると、特別養護老人ホームなどの介護保険施設にという流れでしたが、近年では「サービス付き高齢者住宅」「住宅型有料老人ホーム」「介護付き有料老人ホーム」など、選択肢が増えており、それらは介護保険施設と比較しても縛りが少ないため、多くの事業所ができています。サービス付き高齢者だjけでも、日本全国で27万戸以上も(令和3年12月末)あります。
それぞれ、どのようなものかを簡単に説明します。
【サービス付き高齢者住宅】
安否確認や生活相談などのサービスを受けることができ、一般には、介護度が低い高齢者が賃貸借契約で入居し、自宅と同じように自由な生活ができる場所とされています。しかし、介護度が重たい方も入居できるように、訪問介護や小規模多機能などが併設されているところも多いので、一概に重介護者は入居が難しいというようなことではありません。
「有料老人ホーム」
特定施設入居者生活介護と指定された施設になります。
・介護付き有料老人ホームは、介護保険施設のようなに、提供されるサービスはすべて中の職員で行われます。そのため、外のデイサービスに行ったり、外部の訪問介護を使ったりはできません。住居と介護サービスをセットで契約するようなイメージです。
・住宅型有料老人ホームは、介護付と違い、介護サービスは外部の事業所と契約をし利用をします。外部のデイサービスなどを使いたいのであれば、こちらを選ぶ形になります。訪問介護や小規模多機能などを併設しているところも多く、サービス付き高齢者住宅と似たようなイメージですが、契約形態に違いがあります。
そこで悩むのが、これだけたくさんの住宅があり、値段もピンキリの中からどの住宅を選んだらよいのだろうか?ということです。
正直、相性などもありますし、同じ住宅であったとしても、満足する人もいれば、不満に思ってしまう人もいますので、ここなら大丈夫という所はないです。
しかし住宅は、ある程度自由な運営形態ができるため、サービスには違いがあります。
【一般的に気になるところは次のような所でしょうか?】
・「必要な買い物はしてもらえますか?」
・「お金の管理はしてもられますか?」
・「お薬の管理はしてもらえますか?」
・「介護保険の点数で足りない部分は手伝ってくれますか?」
・「デイサービスに行く準備はしてくれますか?」
・「(コロナ禍であるが)家族が面会はできますか?」
・「認知症があって、出て行ってしまう可能性があるんですが、それでも自由に出れてしまいますか?」
・「受診には連れて行ってもらえますか?」
私も、関わりのある事業所をいくつか思い浮かべても、上記の質問に対する答えはそれぞれ違います。また、職員の対応や人数にも違いがあり、金額が高いから良いサービスを受けられる、色々と細かく気をきかせてやってくれるということではありません。入居するまでの対応はとても丁寧だけど、入居後「うちはあくまでも住宅なので、必要以上には手を貸せません」と冷たく言われる所もあります。
住宅を探すときには必ず複数の見学をお勧めします。一か所だけみて、「気に入った」と思っても、他にも数か所見学へ行き、同じ質問をしてください。そして気になる部分はメモしておき、質問するようにしましょう。また、職員がどのくらいるのか、入居している人にどのように対応しているのかを見ることも大切だと思います。
近年、たくさんの住宅の中から、自分にあった住宅を探すお手伝いをしてくれる「住宅紹介会社」というものもありますので(これについては後日書きます)、その手をかりるのも一つの手でしょう。
※このような本を読んで勉強をすると、より知識が深まります!
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