時代の変化・進歩②~介護業界~
①の続きになります。
ここで話を『介護業界』のことに戻します。
一昔前までの『介護業界』は、「個人個人の介護技術を磨き、ご利用者にとってよいケアをする」、「認知症とは何かを理解し、その人らしい介護を追及していく」「利用者本位・自立支援の考え方に基づき、介護サービスを提供する」という、科学技術の導入をすることよりも、人の手でできる最良のことを考えて、それを極めていくということに主眼が置かれていました。
しかし、ここ数年の『介護業界』、大きな変化を遂げています。
①で書いた、「6年前と現在の小学校3年生の過ごし方」を比較すると、科学技術の進歩によって生活の仕方が全然違いましたが、介護業界も6年前と比べると大きく違っているのです。
・介護ソフトの導入により、利用者情報の管理や介護保険請求が簡易にできたり、日々の介護サービスの管理、ケアプランの作成、複数の事業所がある法人であれば、事業所を一括に管理できるなど、業務が大幅に効率化されます。しかも法改正ごとに対応できるようにアップグレードもされていきます。
・介護ロボットによる介護従事者の負担軽減、腰痛対策、人の手だけでは難しい要介護者が自立支援できるシステム。
・福祉用具も研究が進み科学技術が取り入れられ、色々なものができて、よりその人にあった物を選択する幅が広がっています。
・科学的介護情報システム(LIFE)の導入による、科学的に介護のデータを蓄積し、日常のケアへ生かしていく仕組みがすすめられています。
その他にも多くのものが出来上がり、現場にて使われているのです。
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介護保険制度が始まって22年と、介護業界自体まだ歴史の浅い業界です。
当初は科学技術とは疎遠の業界だったと思いますが、ここ数年で様々な科学技術が導入され、大きな変化がみられています。
介護業界は「3K」と言われる、暗いイメージがあったと思いますが、他業種の参入により、科学技術が取り入れられて、以前とは違うイメージになってきているのではないかと感じています。
小学3年生の過ごし方が変わっているように、介護業界もわずか6年で大きな変化をしているのです。誤解のないように言いますが、ご利用者をケアするのは我々人間なので、その部分は当然大切にしなければいけません。
しかし、この時代の変化・進歩にも課題があります。
これは、以前いただいたコメントの抜粋です。
介護に取り入れられている科学時術は、地域間での大きな格差があります。都会でも田舎においても、介護という仕事に変化がもたらされ、負担が少なく、やりがいがある仕事にならなければいけないと思いますので、さらなる大きな変化がもたらされることを期待しています。
少子高齢社会の中にある日本では、介護業界が熱い仕事になる必要があります。